この記事を読んでほしい

 ・誰かに気を使いすぎて自分の意見を言えない人

・「優しさ」を大切にしたいが自分が苦しんでしまってる人

 

「一方を捨ててでも何かを守らなくちゃいけないときがあるの。あなたの母親はそれができなかった。両方を救うどころか自分の命を失った。それは「優しさ」じゃないわ。ただ「弱い」だけ。捨てる「覚悟」が足りなかっただけ。…(東京喰種・リゼ)

 

・概要

主人公の金木研の母親に関する発言です。金木の母は、自身の姉妹(研の叔母)からお金を貸してほしいと頻繁に尋ねられていました。夫(研の父)を早くに亡くした経験からもう大切な人を失いたくないという考えを持ち、金使いの荒い妹と幼い研のために必死に働き遂には過労で他界してしまいました。自分の大切な人をすべて守りたいと思い、結局は誰も守れずに死んでしまったことを「優しさ」だと正当化することなく「覚悟が足りないという弱さ」だと言ったのです。

・考察

これは特に、部活動の部長や会社の管理職などのまとめ役にとって重要な言葉だと思います。例えば部長という立場にいると、部全体に関わる判断が求められます。私の母校ではテニス部員が50人ほどいたのに対し、テニスコートは2つしかなく全員が揃って練習はできない状況でした。その中で大会で良い結果を残すためにスタメンに入るような上手い人が中心的に練習し他はボール拾いという形にすれば、ボール拾い役の人たちの反感を買うでしょう。逆に、それを避けるように全員が平等になるような練習にすれば上手な人達が不満を感じると思います。

強豪校では部員が何百人といるため全員が平等とはならず、上手い人たちだけが良いコートを使えたり他の強豪校と練習試合ができたりすることがあると思います。しかしこれは

「優しくない」のではなく「より良い結果を残すための覚悟がある」ということでしょう。

・活かし方

難しい夢を持つ人ほど選択の機会は多くなると思います。受験勉強で難関大学に受かるために友達と遊ぶ時間を捨てられなかったり、部活動で全国大会に行くために試合に出る部員が満足な練習ができないのは結果として夢から遠ざかることを意味します。私自身、この世の中は人に共感できる優しい人ほど損をすると思います。損をしたり夢破れる弱い優しさでなく、大切なものを守るために「捨てる覚悟」を持ち強い優しさを意識するといいかもしれません。。